ラキエル
――その異端さ故に、愛を知らずに生きる天使――
紅き天使と嘲られた、人と天上人の狭間の青年。
一般的に有り得るはずの無い、罪の象徴である深紅の瞳を持つ。それ故迫害されることもあり、目立つことを恐れ、酷く寡黙に生きてきた。己の存在自体の罪を認めているため、裁かれるのが当然だと思っていた。動植物を愛する心優しい天使。
ラグナエル
――自由と解放を望む、気まぐれな天使――
月の女神に愛された、祝福されし天使の青年。
けれどその権力を盾に、やりたい放題暴れ回り、天界一の問題児に認証されている。しかし回りの者も、女神の手前厳しく罰することは出来ない為、悪事は次第に拡大していく。本人は月に愛されたことを快く思っては無く、それを重荷と感じている。
シシリア・ヴェルディス
――命を司り、人々に望まれた聖なる乙女――
人々に「命の巫女」と呼ばれる、心優しい人間の女性。
凛とした雰囲気に、人に在らざる治癒能力を持つ。その特異な能力故、人々に敬われ、必要とされている。しかし、能力を使い人々の傷や病が癒える度、シシリア自身の体は衰弱していく。それを知りながら、人の為にと身を削り続けている。
ローティア・ヴェルディス
――愛しき者を守る為、魔に手を染めた少年――
歪んだ想いを心に抱く、シシリアの血の繋がらない弟。
シシリアの父の愛人の連れ子で、母を幼くして亡くす。行き場をなくしたところシシリアに救われ、ヴェルディス家の養子となる。しかし、数年もしないうちにシシリアの母と父は事故で亡くなる。衰弱していく姉を案じ、ただ縋るばかりの村人に憤りを感じている。
アルヴェリア
――天を憎み破滅を望む、神の祝福を受けし堕天使――
滅びの天使と恐れられている、呪われた天使の男。
深紅の瞳と真っ白な長髪が特徴的で、遥か昔天界で「白き天使」と呼ばれ、神々にも祝福を受け、愛されていた。しかし、とある事件により堕天し、天を憎む存在となった。今現在は天地を滅びに導くべく、不穏な動きを見せている。
ディエル
――過ちを悔いる老天使――
生まれたばかりの天使を育むための「学びの神殿」の責任者。ラキエルやラグナの師でもあり、悪事の耐えないラグナを追い掛け回す日々を送っている。ラキエルの事を気に掛けていて、彼の消えない罪の証を哀れんでいる。立場上、身勝手な行動が許されない事に怒りを感じている。
フィーオ
――悲しみと絶望を微笑みで隠す、虚偽の王――
天界での最高権力者であり、神の声を告げる神の代弁者。優しげな雰囲気とは裏腹に、残酷な決断も躊躇わない冷徹な面がある。地上界の危機を知り、疑わしい動きを見せるアルヴェリア討伐を命じた。正式名はフィオエル。
かつてラグナの友人であり、良き好敵手だった。
月の女神 サリエル
――取り残された寂しさに涙を零す、神々の眷属――
神々の血を引く娘。故に天使達に崇め奉られ、神の名を押し付けられて幽閉されている。高い魔力こそ持ち得ているが、優しすぎる心ゆえに誰も傷つけられない。自由奔放なラグナに好意を持ち、彼に魔力と紋を与えた。
アルヴェリアとは双子の兄妹であり、彼の堕天の原因でもある。
ラフィーナ
――滅びの女神に愛された、薄幸の姫君――
滅びを司りし女神デラに愛されたため、大切なもの全てを失う運命を与えられた娘。祖国デルフィーネが失われ、自らも死を迎えようとしていた彼女をアルヴェリアが救い、滅びの運命より解き放たれる。しかし、それはほんの序章に過ぎなかった……。